北海道土産はハズレが無さすぎて逆に選べない
(自分の中で)満を持して函館に行った。学生の頃は京都を巡り、社会人になってからは多摩や萩に行き、ようやく幕末史の終着点に辿り着いた。
行ったのはちょうど紅葉の季節で、五稜郭は色鮮やかだった。五稜郭タワーから見えた夕景とその後に見学した箱館奉行所に展示されていた江戸時代の絵の構図がほとんど同じで、歴史は続いている実感を得て小さく感動した。
五稜郭タワー内に展示された幕末史の説明文はかなり佐幕派というか日本贔屓な視点だった気がする。エレベーター内には土方や榎本の辞世の句が浮かんでくる演出があって中々のインパクトだった。
わたしもこんな風に評される人間になりたいし、こんな気の利いた褒め方が出来る人間になりたい。
日本三大夜景のひとつはめちゃくちゃな寒さを補って余りある美しさだった。北海道の地形の特徴的な部分がはっきりと分かるのも面白い。
ラッピのハンバーガーやら塩ラーメンやら海鮮やら、函館のうまいものは一通り食べたけど、一番記憶に残っているのが偶々見つけて休憩がてらに入ったお店のクレープとは。ヒーターに足をかざしてぬくぬくしながら食べる焼きたてクレープは溶けゆく生クリームとの戦いでもあったけど、本当に美味しかった。
北海道土産はハズレが無さすぎて逆に選べない。