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【旅行】西日本どこでもきっぷでひとり旅①山口編

 

 JR西日本の運行区間(博多〜富山ぐらいまで)のJR線(新幹線、特急含む)が乗り放題という超お得なきっぷが発売されたので、数年ぶりにひとり旅をした。

 

 最初の目的地は萩。ずっと行ってみたかったけど、アクセスの悪さ故なかなか訪れることが出来なかったのでこの機に。

 

新大阪から萩まで

 覚悟はしていたけど、萩、本当にめちゃくちゃアクセス悪い!

 

 新大阪〜新山口は新幹線で約2時間だけど、新山口〜萩はJRで3時間orバスで1.5〜2時間。

 しかもJRもバスも本数が少ないので、待ち時間の極力少ない計画を立てても4.5時間掛かりました。レンタカー借りるのが正解なんだろうな〜。免許取ろうかな。

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↑新大阪で売っているのを見つけて大喜びで買ったカルネ。

 

 早朝に出たので新幹線はほぼ寝、萩行きのバスでもボーッと。時々通り過ぎるススキの原っぱに秋を感じたり、近くで見るとミルクチョコレートみたいにツヤツヤの石州瓦に見惚れたり。どの家の瓦もピカピカに見えたけど、そんなに対汚性に優れた瓦なのかなあ。

 

松陰神社松下村塾

 まずは萩観光の時には訪れると決めていた松陰神社から。駅からは遠いけど、東萩駅で自転車を借りれば10分足らずです。

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 めちゃくちゃお腹が空いていたので、とりあえず松陰だんごを食べました。パリッと焼かれたお団子に香ばしい柚味噌ダレが塗られていて美味しい。結構ボリュームがあったので、蕎麦を食べるのは諦めます。

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 お参りをして御朱印をいただいて、傘みくじも。映えスポットなので修学旅行生が大はしゃぎしていた。

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 境内にあった吉田松陰記念館で復習をしてから、いよいよ松下村塾。修学旅行生が何組か居たので、仔細な解説を漏れ聞くことが出来てラッキー。記念館は蝋人形が精巧すぎて結構怖かったです。夜中に見たら泣いてると思う。

 

 松下村塾は思ったより更に小ぢんまりとしていて、日本を変えた人々がこの狭い空間に集まっていたと思うと感慨深い。史跡を訪れたり刀や手紙を見たりするたび、土地や金属や紙は何十年何百年も存在して何世代もの人の手を経ていくことに対して不思議な気持ちになります。

 

明倫学舎・有備館

 松陰神社から自転車で10分ぐらい、明倫学舎に到着。

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 木造の建物は近年まで小学校の校舎として使用されていたそう。見学は無料エリアと有料エリアがあり、無料エリアでは小学校の様子と藩校について、有料エリアではこの地域の世界遺産と幕末歴史が展示されていました。


 歴史コーナーは倒幕に限らず、伊能忠敬の測量技術、解体新書はじめとする医療技術などの解説・展示もあって見応え十分。
 とはいえやっぱり一番テンション上がるのは銃やら大砲やら陣笠がズラーッと並んだコーナー!螺鈿細工の鉄砲筒がキラッキラでカッコよかった。霊山歴史館に展示されている土方歳三の刀も螺鈿の装飾が綺麗で大好きです。

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 昔剣道をやっていたので、有備館(剣術、槍術道場)に入れたことに感動。高杉晋作坂本龍馬とおなじ道場に立ったんですよ。天井が高いから、稽古の声や踏込みの音がよく響いただろうなあ。殿様が見学するための畳敷きスペースがあるのが面白かった。
 この道場、今でも時々剣道の試合で使用されるらしいです。うらやましすぎる。

 

 長州藩=教育熱心!とよく聞いていたけど、実際の明倫館や当時の模型を見ると、改めて環境の良さを感じますね。藩校へ入れるのは身分の高い家の人に限られたけど、長州藩下には私塾も多く、識字率もかなり高かったそう。
 整備された環境だからこそ、優秀な人物を数多く輩出出来たんだろうなあ。

 

高杉晋作生家

 明倫館から5分ほど自転車を漕いで、萩最後の目的地、高杉晋作生家へ。

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 たくさんの展示品がある訳ではなく、ただただ生家を見学出来るというだけなのですが、茶室のある家を見て「ああ、武家の出なんだなあ」と感じたりして、それなりに行った価値はありました。高杉晋作の息子の写真は初めて見た!

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 時間が無かったので木戸孝允旧邸は諦めたけれど、夏みかんソフトだけはしっかり確保。外で食べるには寒すぎたけど、ソフトはさっぱりほろ苦くて美味しかったです。

 

関門トンネルを渡って福岡へ

 レンタサイクルを返却した後は、またトロトロと何時間も電車に揺られて下関へ行き、そこからバスに乗り換えて関門トンネル人道へ。

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 「折角だし歩いて県境を跨ごう」という完全な思いつきでしたが、これまたバスの乗り継ぎが悪く、最後の方はほぼ競歩。県境を跨げるのは嬉しいけど、地下だと景色も何も見えないので地上から渡った方が良いと思います!

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 夜ごはんは『たかせ』の瓦そば。山口名物ですが、門司港レトロの店舗の方が行きやすかったのでトンネルを渡ってから。ホンモノの瓦そばを食べてみたかったので満足です。思っていたよりも蕎麦がパリパリで美味しかった。

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 ごはんを食べたあとは門司港駅から小倉へ行き、新幹線で博多まで。


 出身者をして「本当に何も無いから1日も潰せないよ」と言わしめた山口県ですが、幕末オタクなら行って損は無い土地だと思います。交通の便は最悪だけど!
 ただやっぱり、博多駅に着いて都会のやかましさに包まれた時は異様に安心しましたね。

 

 明日は朝から博多観光。JR九州の範囲になるのでどこでもきっぷは使えないけど、何十分も電車を待つ必要は無さそうなので安心です!
 梅ヶ枝餅が食べたいな〜。